生きとし生くるものを、育て大きくされる神を大川の河水に喩えますれば、その神の理念をうけ、人を守る事の出来る境地の霊は、まことの人間の喜怒哀楽に同調しない高級霊でなければなりません。
その高級霊こそ、大川の水を引くパイプとなっていてくださるのであります。パイプの継目がしっかりしていないと、きれいな水をたくさんに汲み入れることは出来ません。
正しい心霊家は、心身共に人の模範となるにふさわしい、豊かな生活をし得る人でなければならぬのであります。
(上巻199頁、昭和45年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会)