地球温暖化に対する協会の姿勢

平成20年7月7日から9日までG8洞爺湖サミットが開催されます.この会議では地球温暖化対策が最重要課題のひとつとなっています.
1972年に『成長の限界-ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』(ダイヤモンド社)という,本が出版されました.ローマ・クラブの委嘱を受けて,マサチューセッツ工科大学がシステムダイナミックスの手法を使い,人口,経済,工業生産,食糧,資源,環境汚染などを含めた世界モデルのシミュレーションを行いました.その結果,当時のままの割合で経済活動を進めると仮定すれば,大気中のCO2(二酸化炭素)濃度は幾何級数的に増加し,また資源や食糧の不足に環境汚染などが加わり,21世紀の中ごろには急激な人口減少が起きるであろうと警鐘を鳴らしました.今日の原油高,食糧問題,温暖化などの世界情勢を見ますと,この警告が目に見える兆しとして現実化してきているように思えます.
当協会では,20年近く前に「心霊研究誌」(1989年6月号,39から46ページ)に,「迫りくる人類の危機のために-地球温暖化にどう対処すべきか-」と題して,地球温暖化に対する心構えが記事になっています.この記事では,政府の施策以外に,協会会員として一般家庭で行うべきことが書かれています.
1)エネルギーの節約(空調や照明の電力の節約)
2)公共の交通手段の利用
3)エコマークのある商品の使用
4)植物を増やすこと(庭のある人は庭に,ない人は鉢植え)
5)会員としてイメージ法や祈りの実践など
この号では,当時の本協会理事長で,国立科学博物館名誉館長の浅間一男先生が,「生物はなぜヒトにまで進化したか」と題して進化論の寄稿をされています.霊性の進化を研究する基礎として,進化論の基本を解説しています.
公益法人として,本協会の理事会でも環境問題が話題に上り,環境問題は重要であるとの認識を持っています.昨年から環境問題の専門家として,青森大学大学院教授の井口博貴氏が理事に就任しています.

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